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7人の新入社員
春の花の季節は新社会人にとって、少しの緊張と大きな夢を持つことができる大切な時でもあります。ぷろぼのでも新たな希望を持つ職員が7名増えました、全員が若さいっぱいの人たちです。応募されたきっかけは、HPやHWの求人情報から、ぷろぼのの活動に参加したいとのことでした。新卒や職業経験者もいますが、全員が障害福祉は初めてでした。
そこで、未経験の方を採用するにあたって本格的な新人研修を実施することにしました。期間は1か月間とし、午前中は座学で午後は事業所での実習を組み合わせた構成にしました。座学では、社会人としての心がけに始まり、ビジネスマナー、障害福祉についての基礎知識、就労支援の手順、地域貢献活動などをプログラム化しました。奈良の地域性を考慮しつつ、手順を追って障害福祉や地域貢献活動について説明をし、基本的な知識の習得と仕事をするイメージを持つことができるように心がけてみました。
基礎編が終了した時点で、ぷろぼのの事業や活動、特に理念や目標、方針、福祉事業、社会貢献活動などを具体的な事例を含めて説明していきました。中でも研修に取り組む姿勢や態度、人に興味を持つ思い、また論理的な思考法を習得できることも大切にし、個々に手法は違っていても目標を共有できることを目指しました。
研修が進むにつれて彼らの表情が緊張から柔和へ変わっていく様子がよくわかりました。これは、事前に想定していものよりも、多くの達成感を得ることができました、と確信できる瞬間でもありました。座学と実習を組み合わせたことが良かったと思えると共に、新人たちの理解力の高さや前向きな姿勢が成果をさらに高めてくれたと理解しています。今回の研修では“個人よりもグループ”での理解を重視していましたが、彼らは、休憩時間や移動時に、自主的に相互に話し合い、説明し、理解を深めていった様子がうかがえました。
いつのまにか彼らの中に、研修を主体的に学ぶ姿勢が形成されていました。素晴らしいことだと思いつつ、現在の研修は、与えられることと自主的に学ぶことをバランスよく調整して進めることが大切であることを知りました。1か月の短い期間でしたが。7人の新人が奈良の未来づくりの大きな担い手になることを、そして講師役の先輩職員も良い学びの機会を得て、共に仲間として頑張ってくれることを期待するばかりです。