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24年度がはじまった。
4月から第2期3か年計画の3年目がスタートした。23年度の事業内容や決算報告書を考慮して、修正を加えることになる。それでも当初から計画していた、業務日報の簡略化、利用者の職業能力の評価、従業員の人事考課、週休完全二日制などは始めることができた。また1週間なので現場で軽微な混乱が生じている。またいくつか修正を検討すべき課題も見えてきている。忙しい時間をやりくりしながら各部門では新しい取り組みを始めてくれている。ぷろぼのの従業員の勤勉さと頑張りに改めて感謝をしている。
このところ引きこもりやニート(無業者)の話題がさらに多くなった。成人になっても“働かない、働けない”若者たちである。その現状を調べてみるといくつかの理由がある。
1つは、心の未発達である。これは、社会環境になじめなくて、周囲の理解が得られずに、挫折や自己否定、ストレスなどが原因である。2つは、二次的障害である。 “何らかの原因”で他者との交流が希薄になり、その時点では精神疾患や発達障害などの病気や障害がない場合である。何気なく他者と遊んだり、会話することが人の社会性を育成するために大切なことであることのよい例である。3つは、アスペルガーやLDなどの発達障害である。これも医師によって診断されたものであるが、まだまだ専門医も少なく、福祉の現場では戸惑いが生じるケースである。
障害福祉のサービスを受けることができる対象者は、障害者手帳の取得者及び医師の診断書がある方です。この規定によれば、障害福祉サービスの受給資格者は、上記の「3」の方のみとなる。ただ、対象者以外の方に対しても、徐々にはあるが支援が届き始めている。労働系の「若者サポートステーション」の相談事業、ハローワークのジョブカフェや各種講座などがある。また専門のカウンセラーやNPOなどのボランティア及び地域の大学が支援を始めている。特に行政などの助成がなくても、長くて根気のいる支援を細やかに継続して行っている。
労働省の統計では、ニート(無業者)数は、35才以下で約63万人もいる。原因の第一は、病気やけがである。ただデータに表れない原因も多くあるように感じている。その一つに、昨今の不況などの経済状況やサービス業が増えるなどの経済環境の変化がある。障害者の就労支援に関しても同様の現象が起こっている。工場での単純労働が減少していることで一部の障害者の職場が縮小されていることがある。これは基礎能力の有無だけでなく、仕事に対する希望として“素朴に働ける職場”が少なくなっていることも原因である。
本年度は、これまでなかなか取組めていなかった方たちにも、なんとか“働く場づくり”などで支援ができるように頑張りたいと考えている。