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障害者手帳の活用について その1

障害者は多くの方が障害者手帳を取得している。身体、療育、精神保健福祉の3種類の手帳がある。障害者の社会参加のための支援制度がいろいろと準備されているので紹介します。
例えば、奈良に住む障害者が家族4人(障害者本人、大人2名、子ども1名)で、普通乗用車で大阪のユニバーサル・スタジオジャパン(USJ)に遊びに行くとして、奈良を出発し、第二阪奈高速道路の宝来入口から入り、阪神高速道路を経由して舞浜出口でおりる。(料金は800円+700円で1,500円、割引50%OFF)混雑していなければ約30分で到着する。
USJの駐車場(料金は終日2,500円、割引なし)に駐車しますが、料金支払い所で障害者手帳を提示すると、入場ゲート近くの優先場所に誘導してくれる。そこから入場ゲートまではバリアフリー道路で約5分で着く。入場ゲートで順番待ちして、入場券の購入、大人(12才、中学生以上)一日利用券は、6,100円、子ども(4才から11才)4,100円、シニア(65才以上)5,400円となるが、障害者手帳があると、本人が2,900円、障害児の場合は、1,950円になり、さらに同伴者1名分も、2,900円になる。上記の4名分では、正規料金は、22,400円になるが、割引制度を利用すると、16,000円になり、6,400円の割引となる。
さあ入場です、すべてのアトラクションは障害者が利用できるような配慮がされている。ただし事前に申し込みや説明が必要になる。例えば、車イス/電動三輪車が必要な場合は、有料で(車イス:1台500円(非課税)、電動三輪車1台3000円(非課税))で借りる場合など。またアトラクションでは、混雑している時など順番待ちが大変ですが、そのアトラクションの場に行って、ゲストサポートカードに順番を記載してもらうと、その時間が来るまでどこかで座って待つこともでき、また優先的に最適な席に案内してくれるサービスもある。
帰りも同じように高速道路を使って奈良に帰ると、行きと同様に正規料金では1,500円の通行料が、750円になる。ちなみに乗用車が本人の名義であれば、自動車税などは全額免除される特典もある。
USJの障害者雇用については、2010年6月現在で、雇用者が47名(知的24名、身体22名、精神1名)となっている。職種は、主に、オーブン等を利用した調理、盛り付け、下ごしらえ、ポップコーンバケツ等の組み立てや食器・器具の洗浄、従業員の制服管理(洗濯、仕分け、修理など)、拾得物の回収、管理物販店舗の商品管理や品出し、社内メール便デリバリー従業員施設等の清掃などとなっている。
また就労を支援する体制として、障害者就労生活相談員を配置、作業マニュアルの作成、設備や治具の整備、支援機関および家庭との連携、採用には、支援機関(生活・就労支援センター等)および家庭と連携して職場と生活両面における問題解決の円滑化を図っている、とのことです。
障害者の社会参加や就労による地域自立のために多くの取り組みがあり、また支援制度も準備されています。今回はUSJという民間企業が運営する事業所の活用法を検証しましたが、奈良の地にも特典付きの施設や制度がありますので、今後紹介したいと考えています。

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