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障がい者の”はたらく”とは
障がい者がはたらく・・誰もが成長すると当然のように就職して親元を離れ、自立生活をしますが障がい者は障害を持つことで大きく迂回することになります。それでも福祉サービスなどを受けながら、生活面や社会参加について訓練を重ね、独自でできるようになると、就労に向けて訓練を受けることになります。ここで課題になるのか集団での”こころくばり”です。生活面は主に家族が中心ですが、就労は他人、組織の人たちとの共同作業になります。集団の中で活動した経験の少ない障がい者にとってははたらくへの第一関門になります。よく世間では”挨拶のできない人はダメです”と言われますが、障がい者にとってはそこから勉強しなければいけないことなのです。仕事は集団でおこなうので、同じ職場の人たちとの会話、コミュニケーション能力が要求されます。日々練習を重ねてさわやかな笑顔で挨拶ができるようになるように努力をします。次に仲間や上司の指示や命令を理解できるように”聞く耳”を育てます。徐々に慣れてきたり、自信が出来てくると意見を言ったり、提案したり、積極的に業務に参加できるようになっていきます。
人がはたらくことに必要な要素はなにか?今の時代に働くことに必要な要素はなにかを模索しながら、障がい者のはたらくを支援しています。同僚や上司からかわいがられ、与えられた業務を一生懸命こなす、また課題などでできなければ”できない旨”を報告する。yesもnoも言えることの大切さを身につけることのようにも感じています。
障がい者の就労形態は、現状では大きく3つにわかれています。まず一般企業に就職すること、請負契約の個人事業をすること、次に福祉事業所ではたらくことです。障害の状況に合わせて可能な時間や業務内容だけを受けて仕事をすることが、新たな障がい者就労の形態と考える施策が生まれてきています。自宅や近くの事務所で決められた時間だけ働く、テレワークの仕組みが可能性を広げているように感じています。もう一つは福祉サービスの就労継続支援A型事業所でのはたらくです。これは福祉的な配慮と雇用契約が混在した制度で一定の労働環境の確保と収入が保証されています。障害特性を理解し対応できる福祉事業所がこれに取り組むことでさらに障がい者のはたらく機会が拡大することを感じています。