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若者の就職
先日、一人の勤勉な若者が就職した。大阪にある大手の素材メーカーさんへの就職が決まった。振り返れば4年間の利用でした。とても実直で、まじめな若者でした。障害からか他の利用者と話をする機会は多くなかったが、明るい性格なので他の利用者や職員からも、人気があった。養護学校を卒業後に少し就職の経験があったが、ぷろぼののに来れた時は決められた席のパソコンで、毎日Youtubeやお笑いの番組を頻繁に見ていた。当時は職業訓練を受けるというよりも、一日を楽しく、自分なりに過ごすことを大切にしている様子だった。2年が経過した時に、新聞の切り抜きを担当することになった。障害・福祉・人権などの記事を切り取り、スクラップファイルにとじていく業務である。これも短期間で簡単にできるようになった。次にネット販売の商品梱包と発送の業務を担当することになった。これはインターネットで注文されたお客様に、喜んでももらえるように商品や伝票類、資料を包装して、お送りする仕事である。商品は食品なので清潔さと丁寧さ、きれいさと正確さが求められる。当初は少しの注文だったので、ゆっくりしたペースで業務ができたが、最近は多くの注文をいただくようになったので、毎日忙しくしかも段取りよく業務を進める必要があった。これも実に正確に対応してくれた。お客様から、梱包を開けると、“とても丁寧にそして奇麗にしてくれている”とのお礼の言葉をたくさんいただいた。これは一番の仕事の励みになったと思う。
その後、商品在庫も担当するようになった。品数は20程ある。人気のある品物は数十個の在庫を持つことになる。賞味期限を確認しながら、商品を置く位置を調整して、効率よく在庫管理を進めてくれた。
その若者が職業訓練を終了して、この春に就職した。日々の細かな努力が報われて、実力で就職を勝ち取ることができた。支援者としてこれほどうれしいことはない。これからの若者のさらなる活躍と笑顔に期待する。