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自然のちから
桜が終わると今年もそろそろ夏野菜の準備がはじまります、4月は例年よりか暖かい日が多かったので、思い切って中旬に定植してみました。奈良ではたまに遅い霜がありますので、判断に迷うところです。作業を終えて畑や庭に夏野菜の若苗が並ぶと、それはそれは爽快で、私はなぜかこの光景が好きなのです。小さいけれど夏に向けて大きな実をつけることを勇ましく宣言しているようで元気さと頼もしさを感じています。
今から若い力がそのエネルギーを広げ始めるのが春になります、そういえば庭にやってくる野鳩やひよどりたちも藁や木のくずをくちばしに咥えて飛び立っていきます、巣作りを始めたのでしょうか。日本の四季にはそれぞれの役割があるのでしょうね、植物が新芽を広げるこの時期に、ふと人は四季からどのような刺激や恩恵をもらうのでしょうか。人が科学に没頭している間にすっかり忘れていたことを、自然は思い出させてくれる、そのような季節なのでしょうね。
木造で建設している福祉ビルが進んでいます、隣にある今の鉄筋のビルでも杉やヒノキの香りが押し寄せてきます。決して芳香剤の臭いではなく純粋、天然の香りなのです。今までにはなかったこの香にいつの間にか慣れてきて、徐々に私も洗脳され始めているような気がしています、少しオーバーですがそうなりたいとの願いも重なってきています。
ビルの正式名が「ぷろぼの福祉ビル」に、愛称が「fellow ship center」になりました。福祉を基本理念に地域の人々が集う場にしていきたいとの思いからこの愛称にしました。ビルの1Fは地域のまかない食堂にします、だれもが気楽に立ち寄れて、話をしながら楽しく食事ができる場にしていきます。できれば夜は子どもも来れる居酒屋にして、歌がある空間にしたいと計画しています。
5Fは学びの場として、企業家や福祉関係者、市民活動家、学生たちが、学び、交流する場になります。福祉分野だけでも、福祉の専門知識の習得から企業との連携ができ、そこから共同事業などが生まれることを期待しています。地域を思い主体性のある人たちが集うことで多くの可能性が広がります。
そのような取り組みを自然の木で建設した木造ビルで行い、自然の香りに洗脳されていく現場をこれから見ることができます。春から夏に自然のエネルギーの応援を得て、若芽が育ち開花することを期待しています。