ブログ
自己流の楽しみ
猛暑の夏が続いています、37度以上の表示がでると体温を超えるものなので、驚きとともに、奈良もついに微熱で安静が必要と思ってしまいます。庭の菜園では夏野菜のナスやキュウリが、水がほしいと枯れそうになった葉っぱをこちらに向けています。朝晩に散水するのですがそれでも満足していないようです。それから数年前に植えた梨の木に実が10個ほどついてきました。当初は梨の白くて、かわいらしい花に魅了されて植えたのですが、いつのまにか実を味わうことも期待するようになってきました。暑い夏に元気に実を大きくしてくれています。
一年草の野菜は、手入れもなかなか大変です。播種から苗、生育、開花、結実への生命の循環が短期間に集約されているので、世話人の私もそれに合わせて細やかな対応が求められます。それぞれの過程で少しでも曖昧な対応をしてしまうと、収穫に大きな影響が出てしまいます。こちらの思惑通りにならないので、その日の野菜の状態を観てなにをするのかを決めています。菜園を始めてすでに15年が経ちますが、少しわかったような気になりますが、それでも野菜は1年に1度の栽培ですから、まだまだ15回の経験しかないのです。
最近は、野菜栽培で印象深いことは、できるだけ記憶のノートに書きいれるようにしています。当初は栽培日記として、日々の状態や作業内容をノートに細かく書き綴っていました。それがとても参考になりましたが、10年を過ぎた頃から、要点だけを記載する「記憶のノート」に変えました。特に理由はないのですが、野菜づくりに難しさや奥深さがあることに気が付いたからかもしれません。日々の生育記録も大切なのですが、そこから自己流であれやこれやと栽培方法を組み合わせてみると意外な結果が見えてきて、奥深さの一端がわかってきました。
細かく観ることから要点を見出し、状況に応じて自己流の組み合わせ法を作り出すこと、回帰的な手法を活用することで、小さな空間の菜園に大きな楽しさが生まれています。暑い夏のさわやかな楽しみになっています。