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自己意識
新型コロナの緊急事態宣言が解消され、関西では新規の感染者数が減少したことで、週末の奈良公園の観光客は増えています。一方、東京エリアは日々50人を超える感染者が出て第2波への警戒が必要になっています。今後は、ビジネスや観光などで広域の移動も増え、新幹線などの公共交通機関の利用者数も徐々に戻りはじめています。
この度、私たちは新型コロナの影響を初めて経験し、今までの病気と違い、感染しても無症状の方がいることや重篤になり死亡される方もおられることを知りました。検査方法はPCRになり、当初は喉の奥の検体を採取することになっていましたが、初期段階では舌表面の唾液でも十分な精度を確保できるとのことです。また医療についても、当初は75℃以上の発熱が4日以上継続した方として、その間は自宅で待機することを言われましたが、感染度合いから感染初期の1週間が最も危険があり、その後は感染率が低下するとの見解になりました。
現代の科学ではすぐに解明できないことや対処が難しい事案が生じると、このように国全体が右往左往する事態が常態化し、生命の危険や経済的な不安を感じながら日常生活を過ごすことになります。多くの国民は行政の方針を待ち、それに従って行動しますが、方針は日常生活の詳細な部分を盛り込んだ内容にはなりませんので、私たちはその都度、方針の意図を理解し、個別の項目についてそれなりの判断ができる準備が必要になります。
制限解除の方針では、広域移動や接待を伴う場所、また大きな歌声でカラオケする場合は、ソーシャル・ディスタンスで2mの間隔をとって対応すること、それに加えてマスクを着用しアルコール消毒を念入りにすることや健康に留意して免疫力を高めることなども示されました。私たちがこの方針内容をどの程度受け止めて実行するかによって成果は確実に違ってきます。
私たちはウィルスや感染症について、都度、これまでの知識や経験と関連させて個々に判断し行動します。しかし専門家でないものにとっては大変難しい判断を迫られる場合もあります。そのために日頃から、身近なことを自己判断する意識を持って、練習しておくことも大切になります。“自分のことは自分で守る”、この基本を改めて考える機会になりました。