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自力でも取り組む、働く環境づくり

 ぷろぼのが目指している、障害者が働く場づくり事業が少しですが進んできました。おかげさまで徐々にお客様からのご依頼が増えてきて、従来の作業場が手狭になってきました。これを機会に、福祉3Rセンターや記帳代行のPacと制作や開発のProideの場を拡張することにしました。そのために5月から新大宮事業所の隣のビルの2階をお借りすることになりました。連休の合間にみんなで協力して新事務所への引っ越し作業をしました。目的は、「自分たちで働きやすい事務所をつくること」です。
 会社に就職すると事前に障害のことや配慮いただく内容について、担当の方と話し合うことがあります。それでも多くのことをすぐに理解し、対応してくれることはなかなかありません。この機会に一人ひとりが障害についての理解を深め、少しでも快適な職場を作り出すことが大切です。広い部屋への引っ越しなので、個人の専有スペースが広がり、休憩し食事をする場所も作ることができました。障害によっては隣の人の視線や声が気になる方もいるので、記帳代行のブースには個人別にパーテイションを立てるようにしました。独立感が出て、居場所的な安心感が増したようでな気がしています。
 また今回は床にこだわり、上靴で作業ができるようにしました。まずOAタイプのフリーアクセスフロア、二重床の工事をした後に、60cm角のカーペットを敷きました。約200枚を壁や柱の線に沿って並べています。狭い場所や変形したところにはカーペットをカットして、見栄えのいいように取り繕っています。いい感じのクッション感が出て、足への負担もなく、靴を脱ぐことで解放感があります。余分な配線も見えなくなり、見た目も管理上もすっきりして、まさに快適空間そのものです。
 今回は、予算の都合もあり、やれることは自分たちでやる・・なので、机や機材の搬入から配線やセッティングなどはすべて自分たちでやりました。私も時々部屋を覗きに行きますが、みなさんの表情が日々変わってきて、余裕のある笑顔や話し声が聞かれるようになってきました。当初の不安が払しょくされて、なにか感じるところがあったのだと思っています。
 いま、就労移行の事業所ではこの新しくなった3つの働く場に、実習生を送り込むために訓練を急いでくれています。早々にこの場で多くの方の自信にあふれた笑顔に出会うことができる日を期待しています。

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