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福祉施設の魅力その4
明日、19日(木)が今年の中秋の名月になります、夕方三笠の山から厳かに立ち上る満月は素晴らしいの一語です。万葉の昔に多くの詩人がこの光景を眺めて和歌を読んだ気持ちに触れることができます。奈良には元々「守る文化」がありますが、この光景も大切に残しておくべきものであると改めて感じています。
さてぷろぼのの活動ですが、この3年ばかり障害のある方も働くことができる場をつくることを目的にしてきました。その成果として代表的なものは、
1.記帳代行の事業
2.中古パソコンのメンテ・リサイクルの事業
3.HPやWebシステムの制作の事業
4.奈良語り大人の名刺の事業
などがあります。
これらの事業は、多くの企業や専門家のご支援をいただきながら、順調に成長してきました。当初の方針として、福祉施設の職員の専門性を考慮して、「事業は、生産すること、または、販売すること、に分けてそのどちらかしか行わない。」ことを教訓にしました。例えば、記帳代行の事業は、ひたすら帳票類を専用ソフトに入力するだけ・・を心がけています。また中古パソコンのメンテ・リサイクル事業も、パソコンをクリーニングやソフトのインストールなどやメモリーやCPUのリユース業務に限定しています。
こうすることで、業務がわかりやすくなり、経験を重ねることで、その分野については徹底的に専門性を高めていくことができるようになります。初心者だった職員が、徐々に専門家に変身してきます。また、そこで得たものを順次利用者に伝えていくことが具体的になってきます。「実践して伝える」この手法は時間がかかりますが、安心して進捗を見守ることができます。
福祉の職員は、仕事をご発注いただく方の要望を理解することから、その業務を実践しシステム化し、それを利用者に伝え、活用できるまで支援を続けていきます。それが理解力、表現力、育成力などのスキルを養うことになります。
これらは組織におけるマネージメントの重要な要素であり、福祉の現場には日常の業務をすることで、職員が自然にこれらのスキルを身につけることになります。彼らが主要メンバーになって、障害者も働くことができる企業を作ることができるようになります。
福祉の施設から起業家を排出することが近々の目標になってきています。