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流れ星と異端児

大型の雨台風が到来して各地に大きな被害をもたらしています。10日は四国に上陸し、奈良にも影響があるのかと心配していました。幸い奈良の北部は影響が少なくて済みました。
台風一過でほっとしていると、夜がとても明るくなりました。スーパームーン現象が起きたとのことでした。月が地球に接近した時の満月をこのように表現しています。奈良は月がとても楽しめる土地柄です。古くは古今集に歌われた 三笠の山に 出でし 月かも・・の代表作があります。奈良に住んで30年ほどになりますが、これほど月が似合う町があることにうれしさを感じています。

この時期の夜空には多くの星をみることができます。明るく輝いている火星や南の空にはさそり座などを見つけることもできます。宇宙を眺めていると不思議なバランス(均衡)を感じます。恒星と惑星、生まれる過程の星雲群などがお互いに大きな力で引き合い、その場や定められた軌道上を回っています。このような状態について理論的な説明があってもなお、不思議感が残ってしまいます。特に流れ星は意味深いものです、爆発などで宇宙のバランス上で存在することができなくなってしまった 星のかけら がいろいろな力に引き寄せられている様を見るにつけて、「宇宙の異端児」なのかなと感じてしまいます。

もしも流れ星に感情があるとすれば、彼らはどのような思いでいるのでしょうか。少しはボジティブな思いを持つことができているのでしょうか。恒星と流れ星の関係性を地球にある人の社会に置き換えてみると、恒星が社会秩序であり、流れ星は人類であり、いろいろな人にあたるのでしょうか。社会の秩序の中で決まりごとを守って生きていくことが少し窮屈になるときには、流れ星のように ふらーっと気分転換をすることも大切なのかもしれません。

すべての人には感情があるので、時には流れ星的な振る舞いをして、また時にはビッグバーンのように社会の枠を広げるような行動をとることができれば、楽な人生になるのですが・・どうなることやら。

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