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活動報告書の意義
先日、法人の総会をしました。事前に、24年度の決算書を作成し、監査人の税理士の先生に監査をしていただきました。決算書案と事業報告書案を基に理事会を開催しまし、そこで承認を得たものを総会時の資料として皆様に説明しました。総会では、皆様の承認をいただきましたが、それにしても年々、参加人数が増え、活気のある会になりました。
NPO法人は、3月が決算月なので、5月中に総会を開催する必要があります。ここで承認いただいた決算書と事業報告書が奈良県に提出する資料になります。決算書は1年間の法人の活動を数字で表現したものです。内訳は、貸借対照表、活動報告書、財産目録になります。貸借対照表は年度の財産高を明確にするものであり、活動報告書は、企業会計の損益計算書に相当するもので、事業を結果を項目別に数値化したものです。
NPO法人は、非営利法人なので、事業についても非営利活動の事業と営利活動の事業に分かれています。ぷろぼのは営利活動を行わないので、営利活動に係る活動報告書の収支は、「0」になります。ですから決算書は、非営利活動に係る活動報告書のみになります。
24年度の活動報告書の規模は、23,450万円ほどで、その内の福祉サービス事業の収入は90%を占めています。主なものは、4か所の就労移行支援事業、就労継続支援A型及び就労継続支援B型事業になります。特に就労移行支援事業は平成24年4月に大和八木事業所が新設されたので、利用者の数や事業規模も大きくなってきています。就職者数は26名になり、その内18名が一般企業への就職なので、この不景気な時代の就職だけに評価できるものになりました。
徐々に利用者が増えたこと、就職者数もよくなったことの基本には、「就労支援プログラム」があります。職業能力を高めるための段階的なステップアップの支援プログラムが効果を出しています。障害特性や生活、社会性の評価、それに対応した訓練内容、また就職活動に向けたマッチングのための活動が分かりやすくなってきています。体系的な支援計画と日々の細かな訓練内容、就職へのキャリア・コンサルティングで構成されたプログラムがシステム化されてきています。
これらの結果を改めて見ることで、年間を通じて行った細かな活動が思い出され、準備したプログラムが役割を持ってつながってきています。今後も現状に満足することなく日々の細かなことに気遣いをして新年度の活動をしていきます。