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民の信頼

2020オリンピック&パラリンピック東京大会の開催日が迫っています。当初、政府は東日本大震災後10年を経て、復興している姿を世界の人々に見てもらいたい、との思いでこの大会の参加を申し込んだとのことです。また新型コロナが発生したことで、今度はコロナに打ち勝って安心・安全な大会を開催するとの説明が追加でありました。

震災については、津波で大きな被害があった町や道路、また学校や施設等は再建され、鉄道も復旧したとのことですが、原発の被害はまだまだ大きな影響が残っています。放射線量が安全基準を上回り、元の住民が帰還できない困難地域があります。住宅地だけでなく畑や田んぼまた野山の除染作業は遅れたままになっています。東北のおいしいお米を栽培する稲作も再開が待たれるところです。原発の廃炉作業もまだまだ未透視があるようには思えなく、汚染水の処理にも苦慮する状況になっています。オリ・パラで復興した姿をお見せすることは、なぜか表面的なものになってしまいそうです。

新型コロナ対策では、東京や沖縄に第4回目の緊急事態宣言が発出されましたが、1年以上になるコロナの影響で、多くの感染者と死者が出ています。現在の医療技術では対処できないようで、世界でも感染が拡大する一方です。ワクチン接種が感染対策の切り札にするとの意気込みで開始されましたが、途中でワクチン配布の不手際で職域等での接種を一時中断するとのことであり、その際に政府はワクチンをどの地域のどの施設に何個配布したかの情報管理ができていなかったとのことです。飲食店や宿泊業等のサービス業の方たちは長い期間、予約のキャンセルが続き、お店を開けることもできなくて、大きな売上ダウンになっています。また休業補償についても迅速な支給ができていないとの報道もあります。お願い事には保障がセットにならないと当事者は大変な迷惑を受けることになり、休業から雇止め+倒産が広がってきています。

政府は安心・安全を提唱されていますが、国民にとってそれが具体的な成果になることで、意図が理解でき、納得できます。それが政府に対する「信頼」になります。私たちの代理人である政治家や大臣及び首長や議員は、それを最大限に理解し、活躍されることを期待したいものです。

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