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次の桜

ようやく暦の上では大寒が過ぎ2月になりました。3日の恵方巻きにはじまり、14日はチョコレートの日になり、この季節の楽しみでもあります。佐保川沿いの桜の木々にも春の兆しを告げる芽のふくらみを観ることができます。毎年のことですが「次の桜」まで頑張ってみようかと目標を立てて日々を過ごしています。

前回お知らせしましたが、「スコラ事業が」が第5回キャリア教育アワードで経済産業大臣最優秀賞をいただいたことを、9日、この事業の窓口になる生駒市に報告に伺いました。ありがたいことに副市長の小紫さんとお会いすることができ、感謝と共に励ましの言葉をいただきました。

この「スコラ事業」は2年前から障害のある高校生を対象に放課後の支援をしています。現在、この間に培った20ほどのプログラムを精査して、体系的な「スコラ教育システム」としてまとめています。この作業にはNPO法人AtoMsの阪本さんにも協力をいただいており、今月中には出来上がりとなります。只今はこれを活用して4月から大和八木事業所でスコラ事業を開始する準備を進めています。

桜の時期になると、障がいのない方と同じように、障がいのある生徒さん(障がい児)も卒業となります。彼らにとっても進路選択は大変で、進学、就職、福祉利用などが選択肢になります。学校や家庭などで学んだ知識や社会的スキル、また心身の成長度合いに応じて進路を決めることになります。制度上仕方のないことなのですが、それでも人はそれぞれ成長の速度や課程はまちまちなので、18才の年齢のみで人生の大きな選択をすることの難しさを感じています。

障がい者のための福祉施設は文部科学省が定める教育機関ではないので、今までの指導要綱にそった教育を継承することはできなくなります。福祉はこれから社会とかかわって生きていくための知識やスキルを支援することが役割なので、その支援の中で成長における個人差の調整に取り組むことになります。

多くの方たちと接するうちに、ふと、人が大きく成長する時期はいつまでなのだろうか・・との疑問が湧きます、それとともに個人差による大きな可能性も信じたくなります。障がい児向けの「スコラ事業」も、障がい者のための就労支援事業も、各プログラムを関連付けて、もう少し人の可能性を探求していきたいと考えています。

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