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未来の保証

新型コロナの感染拡大がようやく一段落し、奈良でも新規の感染者が少なくなってきました。専門家によると第2波の感染拡大が予測されるので、まだまだ警戒が必要とのことです。世界では日本の対策がPCRの検査数も少なく、また感染者や死者数の比率もすくないことを不思議であるとの論評もでていて、その理由としては、衛生観念が強い生活習慣が大きく寄与したと言われています。

なぜ日本ではパンデミックの状況で安定した生活習慣を実施することができたのかについては、外国の方にとっては不思議なことだと思います。自粛要請が発令されても諸外国のように罰則規定として違反すると罰金や逮捕されることもなく、日本ではあくまでも自主要請なのでロックアウトや処罰はありません。ただ、この期間に不要不急でない外出をされる方には、他の方から“なぜ”と思われることがあるだけです。

当初、感染リスクは高齢者や基礎疾患があり、免疫力が低い方で、感染すると重症化する傾向があるとの発表でしたが、新型コロナが遺伝子変異する可能性や若者も感染すること、特に有名人の死去が大きく報道されて、ようやく全世代にこの病気の恐ろしさを知らしめることになったと思います。検査を受けることに基準がつくられ、誰もが自由に簡便に受診できなくなったことや治療薬がないことも不安を広げることになりました。

今後、ワクチンがつくられ、治療薬が開発されることになれば、新型コロナも他の病気と同様に感染の怖さは残りますが、治療により回復の可能性が高くなり、死の恐怖から解放されることになります。時折、専門家が普通の病気になり、人類はCOVID-19と共存する時期がくるとの説明がありますが、これが安心につながっていくと思います。

私たちは、新型コロナ騒動から日常生活や職場でも、安心材料として、未来の保証が必要であることを再認識したと思います。病気には治療薬があること、生活では災害や事故の不安が少ないこと、経済的にはセーフティネットや年金が確実に受給できること、仕事では希望すれば定年まで働くことができること、これらの「保証」があれば、不安が少なくなり安心して暮らすことができ、未来への希望を持つことができます。

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