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新旧の春風に感謝

 新年になって最初の職員採用の募集をしました。おかげさまで多くの応募をいただきました。募集要項を法人のHPに掲載しましたが、今回はこちらを見ての応募が多くありました。HPでは法人の福祉活動をできるだけ詳細に、しかも頻繁にお伝えしていますが、ここに職員採用の告知をしました。HPを多くの方に見ていただいていることは、なにかしら福祉や障がい者就労に興味を持っていただいていると思えるからです。
 僭越ですが今回は応募いただいた方から3名の方を採用させていただきました。今回も福祉業界以外で働いていた方ばかりです。これから彼らが内部で「ぷろぼの流の福祉」を学んで成長してくれることを期待するのみです。福祉業界以外の方を積極的に採用させていただくことの主な理由は“新しい社会経験の風を導入すること”ができるからなのです。社会には無数の仕事がありますが、その多くを法人内で学び習得することはとても難しいことです。そのために福祉業界以外で働いていた方に協力してもらう必要があります。
 一般的な職業訓練では、働くために必要となる生活や社会性、職業技能の基本的な要素のみをお教えします。それは社会人マナー、会話力、集団内での過ごし方、ビジネス現場で必要なパソコンスキルなどになります。基礎を学び仕事の現場で応用できる能力を育成する体系的な訓練が主になります。それは基本的なものなので、障がい者の就労訓練ではこれに具体的な仕事内容の訓練が追加されることになります。基礎から応用への想像性に課題を持つ方が意外に多くいるからです。理由には就労経験がない方の比率が多いことも影響しています。ただそれだけでなく障害特性や若いころに社会との交流が十分でなかったことが原因で、想像力が育っていない場合があります。そのために基礎的な項目をお教えすることだけでなく、それらが社会で具体的にどのように使い、役に立つのかを示していく必要があります。
 そのためには福祉業界以外で働いていた経験のある方の採用は不可欠になります。彼らの新しい知識や技能が福祉の現場に具体的な想像性を増していくエネルギーになります。また新しい職員に接することも職場に慣れるための訓練になります。職場で上司や同僚が移動して新しい環境になっても以前と同様に仕事を続けることができるために必要になります。
 ぷろぼのの活動は多くの職員に支えられてきました。ただ福祉の現場では、様々な事情や理由によって退職することになった方や長期の休暇を取られる方もいます。それでも彼らの頑張りでここまで来ることができたことを感謝して、また新しい課題に向かって今この時を大切にして頑張りたいものです。

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