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新・様式
今年1月に武漢で新型コロナが発生し、その後、急速に世界に拡大し多くの感染者が出ています。日本では横浜に停泊したダイヤモンドプリンセス号の乗客が感染し、防疫班が対応している様子が報道されましたが、そこから第2波、第3波へと拡大し、感染者がゼロになることもなく、毎日の大きなニュースになっています。いつもまにかStay home、Social distance、Online、Telework、cluster、3密、緊急事態宣言などが日常に使われるようになりました。
働き方も多様になり、従来の通勤型就労に加えて、在宅就労が始まり、一時は印鑑を押すために通勤しているとの報道もあり、「印鑑廃止」にまで議論が進むようになりました。大学の授業もOnline になったことで、特に新入生は秋までキャンパスに立ち入ることができなくなり、クラブ活動や友人との交流など、たのしいはずの学生生活を始めることもできなくなっています。また就活中の学生は、会社説明会や面接がOnlineになり、また採用を中止する企業もあり、戸惑いが広がっています。
一方、経済活動も停滞し、特に飲食業や観光業及び小売業はキャンセルや買い控えが相次ぎ赤字経営になり、インバウンドに依存していた業界は大きな打撃になっています。製造業では海外から原料や部品等の輸入が遅れることで、製品化に大きな影響が出始めています。マスクの供給についても、ほぼ全部を海外に依存していたことを知り、生活に必要なものは一定量を国内で生産することの必要性を感じるようになりました。
感染者が拡大し医療機関が逼迫することで、コロナ患者だけでなく他の患者の対応ができなくなり、危機的な状況になっています。未だに医療用のマスクやガウン及び消毒液等が品薄になっているようです。昼夜にわたって治療されている医療従事者に感謝するばかりですが、この状況を感染症の多くの専門家は予測していたのですが、政治や行政の対応が後手になってしまいました。
福祉分野も厚労省の指導に沿って感染防止対策をして、業務を継続していますが、職員も利用者も不安を持ちながら、今、できることに取り組んでいます。このような一年でしたが、未来から2020年を見つめると、これまでの集団を基本とした生活及び働き方が新・様式に変革する岐路の年になったと歴史本に書かれるとなると、それを実感して大切に生きていきたいと考えています。