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新しい事業所
今年の連休も天候に恵まれましたので畑仕事に終始し、冬野菜の収穫と夏野菜の植え付けで忙しくしていました。3月下旬から暖かい日が続いたので、玉ねぎや空豆、アスパラガス等が順調に育ち、またトマトやキュウリ等の夏野菜はいつもより3週間も早く準備して、どうにか連休にすべての作業を終えることができました。天候は気まぐれですが、野菜は時期を選びますので、人は躊躇することなくそれに合わせることになります。
福祉事業も新年度になり準備を進めてきましたいくつかの計画が進んでいます。中でも新たに京都府京田辺市と三重県津市に新事業所を開設することになりました。今までは奈良県内のみでしたが、いくつかの理由の下に初めて県外に挑戦することになりました。
近鉄京都線沿線に位置する京田辺事業所は、奈良と京都の県境にある高の原事業所から20分程度にありますので、京都南部の方には通所時間も短くなり利用しやすくなりました。また相談機関や行政とも従来からよい関係があることや職員も奈良から通勤できるので、容易に今までのぷろぼのスタイルの福祉支援を踏襲することができます。
一方、津事業所は全くの手探りになり三重県の行政や相談機関とのつながりもなく、職員も現地で採用したので育成段階からのスタートになります。福祉は地域の文化や風習、言葉遣いなどを大切にするので、奈良と相当に違いがある津市で現地の方に教えていただきながら福祉事業を作り上げていくことになります。ぷろぼのスタイルが三重の風をいただくことでどのように育っていくのか期待が膨らみます。
福祉事業所の開設は、民間企業の方式とほぼ同様なのですが、違う点は、その地域にとっての“必要性”をどのように判断できるのかが重要になります。そこに障害者がいて働くことを望んでいて、そのためにぷろぼのスタイルの就労支援が必要である、このようなロジックをいくつか準備しておくことになります。公益企業である社会福祉法人の福祉は、けっして“利益が得られる、ビジネスチャンスがある”ことを優先するのではないのです。
地域を広げて「育てる福祉」に取り組む新しい事業所にご期待ください。