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挑戦的学び

先日、奈良の福祉及び就労支援に関わる人たちと、障害のある学生を支援する第3回連続講座を開催しました。奈良県大学連合様や奈良大学様の協力を得て、大学と専門学校の学生支援担当の方にお越しいただき、状況や課題について報告いただきました。多くの方に参加いただきましたので、登壇者と意見交換ができるように、スマホで専用サイトに講演や報告について、意見や質問を書いていただきました。通常は講演後に会場から挙手で質問をいただくのですが、今回は講演中から自由に意見を書いていただきました。

質問には、大学などの受け入れ体制や入試や授業の支援など具体的なものから、学校+福祉+医療+労働が連携した講座でしたので、地域の支援体制への期待や感想及び懸念まで多岐になりました。時間の関係ですべての書き込みに回答できませんでしたが、その後のアンケートから、スマホで自由に意見を書くことができる企画を評価するものが大半でした。今の人たちがスマホを生活の多くの場面で活用されていることを新ためて感じました。

ぷろぼのは、障害者の就労を支援していますので、職員にいくつかの学びをお願いしています。障害福祉や就労について知識を得ることは当然なのですが、それに加えて、IT系のスキルの向上も目指しています。この福祉とIT知識の両方を習得する取り組みを実践して、意外と職員には大変なことなのだと分かってきました。確かに福祉はアナログであり、ITはデジタル・論理性なので、考え方に違和感や戸惑いがあるのかもしれません。“パソコンは苦手、Webも難しい”意見も聞きますが、一方で中高生の大半がスマホを持ち、実に巧みに使いこなしています。世代の違いなのかと感じながら、それでも最低限の操作や理論は分かってもらいたいと期待もしています。

人はいくつまで挑戦的な学びができるのだろうか、新たな出会いにいつまで驚きと感動で気持ちを高めることができるのだろうか、永遠で会ってほしいとの思いから、方針に“下学して上達する”の一文を加えています。これは身近なことを日々努力することで、その先にある大きなものを知ることができる。の意味ですが、挑戦的学びにはこのような思いを込めています。

障害者福祉の就労支援は難しい課題が日々満載ですが、それを新たな知識や体験の出会いと捉えることが大切になります。福祉を知り、人を知ることで他のすべてのことが魅力的になることを期待したいものです。

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