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技術と心

18世紀にイギリスで第一次産業革命がはじまり、ヨーロッパからアメリカに広がり、従来の手作業を主体にしたモノ作りから、機械化による工場での大量生産ができるようになりました。輸送についても蒸気機関がつくられ、鉄道や汽船で大量に人や物を運ぶことができるようになりました。当時の人たちは、ずいぶんと便利さを感じることになったと想像できます。技術の進歩によって従来の手作業に従事する人たちから仕事が奪われることも有ったようですが、一方で経済規模が飛躍的に拡大したことで、多くの方を雇用する機会も増えたので全体的にはメリットがあったようです。

今日は第4次産業革命が進行しており、IT機器の普及からネットワークでの情報通信やロボット及びAIの活用などになり、暮らしも便利になっています。田舎にいても都会の最先端の教育や医療を受けることができ、またECサイトで流行の品物を買い求めることもできるようになりました。また働き方についても、経営者や労働者も、働くことの意識が大きく変わり、決められた時間に事務所や工場に通勤する勤務形態から、在宅や近くのサテライトオフィスでネットとPCなどを活用するテレワークが普及してきました。

今まで東京にある会社に勤めていた方が、栃木や茨城、静岡県に移住して、日々は移住地で働き、定期的に新幹線などで通勤することが普及してきました。テレワーク就労は、従来、障害や育児等で通勤に課題がある方の働き方を支援するためのサブ的なものに位置付けられていましたが、技術の進歩と新型コロナの影響もあり、一転してテレワークが最新の働き方へ変身しています。通勤するのは、印鑑を押すためなどと揶揄されたこともあり、政府が電子印鑑の承認や印鑑不要の方針を出されたこともありました。テレワークの経験が進むことで、人はリアルに集合し表情などを体感しながら会議をすることで、共同意識が広がるとの発見も報告されています。

この間に私たちは技術の進歩を生活や働く場でモノや場面で知り、活用することで、新たな利便性や心地よさを認識することができました。このような生活スタイルが続くことで、これらが新たな心の豊かさに寄与していると感じることができます。

面白い時代に生きていることを実感する一年にしたいと期待しています。

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