ブログ
感謝とはじまり
7月26日から29日まで、ぷろぼの福祉ビルのお披露目の会を開催しました。お暑い中、多くの方にお越しいただき、暖かいお言葉や励ましをいただきました。また数え切れないほどの素敵なお花をお贈りいただきました。心からの感謝、感謝です。
職員もこの日に備えて、施設の清掃や飾りつけ、事業の整備や訓練の確認、利用される方への細やかなサポート等を進めてくれました。ぷろぼの食堂ではこの日に備えて、食材の買い出しやメニューの試作、手際よくお客様をおもてなしする準備、また他の事業所からは利用者と職員混成で音楽の演奏を用意してくれました。とかく障害のある方は急ぐことや多様な対応が弱いとの認識がありますが、今回はみなさんチーム意識をもって役割分担で楽しく働いてくれました。日ごろの訓練の成果がここ一番で発揮されたことが大きな喜びになりました。
5階建てのビルの1階が食堂で5階がセミナー室になっています、お越しいただいた方からさっそくセミナー室の活用や食堂での集会などのご予約をいただきました。“木の香りのするこの施設を使ってみたい”このようなお言葉をいただくと、この施設を地域のために活用する、このような思いの芽が出始めましたことを実感しています。
そのような折に奈良県から「福祉施設の木質化を推進する」趣旨の通知が来ました。林野庁ではなく厚労省からで、そこには福祉施設の木質化は、人に優しさと温かいぬくもりを与える取り組みであることが示され、さらに積極的にCLT工法を活用すること等が書かれていました。おまけにCLT工法を説明するために、日本CLT協会が発行する、「これを読めばCLTがわかる」資料が添付されていました。
福祉は、概ね、高齢者、障害者、子どもたちを対象にしています。これらの福祉施設を木質化することは、利用する人に、木の香り、体感、空気感で満たされた空間が、温かさ、落ち着き、快適性を提供することになる、との目的があります。できるだけ自然の素材を使うことが人に良いことについて、私たちはすでに知識を持っています、例えば、食品は無農薬野菜、産着等にはオーガニックな衣料、薬草からは薬膳料理があります。建物についてはまだそれが一般的ではありませんが、ようやく木質化が家屋から施設や事務所に広がる取り組みが始まろうとしています。林野庁が推進している「木づかい運動」が厚労省の「人に優しい取組」に広がってきたのです。
この機会に、「人」は生き物であること、自然の要素に触れて生きることが似合っていることを、素直に受け入れることの大切さを感じています。