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思いを伸ばす
福祉の人材育成には、障害者の就労を支援する取り組みがあります。今まで働いた経験のない方には、社会で働き生活するために求められるスキルをお教えしています。職場はいろいろな思いや役割を持つ方がいますので、互いに連携して業務を遂行しますので、連絡や報告のやり方が大切になりますので、訓練ではいくつかの職場環境を想定して、会話の仕方や声の大きさ、話す速度などの練習をおこないます。これができるようになれば、次は就職に直接必要な履歴書の書き方や面接の受け方をイメージしてもらうために、模擬的な場面を想定して練習を繰り返していきます。仕事はたくさんの種類がありますので、企業やショップを見学することで働く場を連想することや業務の内容をなんとなく知ることも大切になります。 福祉の就労支援は、学校の教育方針とはまるで違っています。一言で表現すれば“好きなことを見つけて、それを伸ばす。”になります。仕事には達成する目標はありますが、それを超えて成績を伸ばすこともできます。学校教育では教科毎に満点の上限が決められています。例えば、100点の上限があれば、いくらがんばっても100点以上の点数をとることはできませんので、どうしても総合点で生徒の成績を決めることになります。そのために苦手な教科を作らない教育指導が行われ、好きでもない教科、苦手な教科も頑張って勉強しなければならなくなります。 仕事では得意なことを精一杯取り組むことが求められるので、苦手なことは後回しにすることができるのです。苦手な業務は誰か他の方に担当してもらうこともできるのです。この点が福祉の就労支援と学校教育の大きな違いになります。 これまで多くの方が就職され、今も職場で頑張られていますが、活躍された仕事の事例を申し上げますと、いくつかの部品を組み立てて製品をつくる業務があれば、すごく丁寧に正確にしかもスピーディーに仕上げることができること、またECサイトに登録されている商品名や価格及び内容、画像などを正確に入れ替える業務では、快適に間違いなくデータ更新をしてくれます。清掃でも同様に宿泊施設の客室の清掃やベッドメイキングなど難しい業務を勤勉にこなしてくれること、やHPの制作やチラシやパンフレットのデザインでは発注者の要望を理解してレベルの高い作品を作成されています。 人にはみなさん好きなこと、得意なことがありますので、それを伸ばして特定の業務の担当になることで、学校教育とは違ってできないことを直すことではなく、好きなことだけを仕事にすることができます。これからも社会福祉法人ぷろぼのは、多くの方の活躍をお手伝いいたします。