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学ぶことからスタート
毎月、第2土曜日の午前中に社員研修会をしています。目的は社員の交流と社会福祉についての研鑽です。ぷろぼのの主な業務は、障害者の就労を支援する福祉サービス事業です。業務の性格上、多方面の知識や経験をもつ社員構成が必要になります。障害者の就労支援に直接必要となる知識や経験は、①日常の生活や社会性を養うためのもの、②就労に必要な技能やキャリコンなどの働く力、③情報化社会で必要なIT技術、④集団行動に大切な一般教養・・この4つを必要なものとしています。これらはなかなか特定の分野の学びだけでは習得することはできません。そのために各分野の専門性を有している社員を採用して、研修会で相互に知識と経験の交流と研修をしています。
福祉系の社員は、主に生活や社会性の分野を担当します。生活面は、睡眠や食事の規則性や通院・服薬、障害の認識や受容、社会性では移動や会話などがあり、これらが支援内容になります。
就労系の社員は、キャリアコンサルティング、企業の見学や実習、履歴書の書き方や面接の指導などを担当します。一般企業への就職と継続して働くことを目指しています。
情報系の社員は、パソコン機器の操作や情報の活用法などから、データの入力、ホームページの作成や印刷物のデザイン、Webシステムの開発などの指導を担当します。
入社時の社員は上記のような専門性を持っていますが、研修会を重ねることで相互に知識を習得し共有することができるようになります。福祉系の社員が企業見学に同行することによって、企業の要望や働く環境を具体的に知ることができます。また情報系の社員は、生活や社会性の支援の場に触れることで、働く場で必要なこと、安定した生活の大切さ、さらに配慮しなければいけないこと、働く場の環境、指示命令の対処についての的確な会話の仕方などを学ぶことになります。
研修会は、各部署の社員が個別の課題について、独学で得たものや業務で習得した内容をまとめて報告しています。事例の紹介や制度や論理などを画像や体系図を織り交ぜてパワーポイントで分かりやすく説明しています。それを聞いていると一人ひとりが入社した時を自然に思い出して、成長を実感することがあります。彼らが研修で得た知識を現場で応用することでさらなる高みを目指すことを楽しみにしたいものです。