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基礎と応用
福祉の分野にも基礎と応用が求められる場面が多くあります。これまで福祉を学んでいない方が新規に参入されるときに必ず習得しなければならないことが福祉の基礎になります。福祉の基本的な考え方、対象となる地域社会や個人に対する思いについて理解することから始まります。ぷろぼの理念に、古都奈良を大切にします、や、福祉心を育みます、が示さしてますが、この趣旨や意味を理解することになります。福祉は一般的に社会福祉の意味で使われますので、すべての人たちが対象になり、それぞれの人にとって住みやすさや快適さを感じていただけるために何をするかになります。 障害者福祉もその分野になり、障害者が社会に参加し、社会の一員として暮らし、働き、国民の義務を担うことができるように、個別に細やかな支援をすることが目的になります。そのために憲法や障害者基本法には障害者の権利が明記され、障害者総合支援法で利用できる制度が決められています。また地域社会で暮らすために大切な相互の思いやりの決め事として、障害者差別解消法があり、この条文の項目を遵守することが義務づけられています。 このあたりまでが福祉の基礎になります。 地域社会や人々に対する思いを持ち、社会福祉の制度を理解することで、具体的にどのようなことをすればいいのかを規約にしたものが福祉の応用への入り口になります。誰しもが同じ考えや価値観を持っていれば、標準的な手法で支援を展開することで役割を担えますが、それぞれの思いを尊重し、しかも現状と将来の可能性を考慮した対応をするとなりますと、規約に示した複数の手法の複雑な組み合わせと場面対応が求められます。ケースByケースになりますが、これが意外と難しく、戸惑われる方がおられます。ただこれがあるから福祉に関わる楽しさがあるとお考えの方も増えています。 今日では技術の進歩の早さが人の成長や価値観の創造に大きく寄与していますので、スマホを自由に操るZ世代は実年齢から5歳以上加味して、成長度を意識して対応することになります。会話中にわからないことがあれば、その場で検索して、会話を継続することが当たり前になります。ICTが進化し、近々に生成AIのCopilot機能が標準化されますと、ドラえもんの世界が現実になることも容易に想像できます。国家のDX戦略がこれを後押ししていますので、これからは「福祉分野の新応用」の領域が生まれ、さらに福祉に関わる楽しさを享受できるようになります。