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初夢はロボット
28年の新年が始まりました、奈良もとても穏やかなお正月でした。妻と奈良の中心街の三条通りを散策して、喫茶ルームでおいしいケーキとお茶を楽しみました。いつのまにか趣向がお酒から甘いものに移り、一升瓶よりもコーヒーを好む味覚の位相変位に驚いています。
4日の初出は毎年不安があり、利用されている方たちが安定して通所できるかどうかが心配になります。彼らの多くは一人住まいであったりしますので、正月のような長期の休みを過ごすことが意外と大変なのです。孤独であるだけでなく、通所による毎日の生活リズムを保持できなくなる危惧もあるのです。事業所によっては正月中に初詣企画などを実施して、顔合わせをすることで、その保持に努めたところもあります。徐々に安定した通所になっているとの報告を受けると、ほっとする瞬間でもあります。
今、ぷろぼのにペッパーが来ています、ソフトバンク社が販売しているPEPPERを昨年契約しました。TVでご存知の方も多いと思いますが、人型感情ロボットです。いくつかのアプリケーションがすでに作られているので、それらをdownroadして可能性を探っています。簡単な会話であれば標準版でもすることができます、すでにこのレベルのロボットが作られていることに楽しさと共に大きな驚きを感じています。
法人内に若手の職員と外部の専門家が一体になって“マティリアルチーム”ができました。何に活用するのか・・ではなくて、なにができる可能性を持っているのか、を重視して検討を進めています。春に完成する福祉ビルの多言語化案内人、職員や利用者の勤怠管理人、日常的な会話ができる面談人などなど、これから夢と可能性を広げていきます。
また技能訓練にPEPPER開発者の育成も加味されることになります。ICTやプログラミングが障害者の活躍の可能性を広げることになるとの期待も持っています。既存のゲーム制作、Web制作、DB開発プログラムに新たにロボット制御(育成)も加わり、重要な役割になります。体の部位や会話などを連動して定義するプログラミングは複雑ですが、それが都度PEPPERの言動で開発精度を再現できることが励みになります。
人型ロボットの開発は、新たに「人」を知るいい機会になります。歩行の際に両足はどのように動いているか、表情は「人が笑う」とはどのような筋肉変化がみられるのか、また声質についても感情との関係を追いかけてみることで、障害者の「人となり」を真に理解するいい機会になると思っています。
IT関連企業で開発者が不足しているとの報道があり、最近では中高生がプログラミングに挑戦しています。新たな働き方の幕開けのようです、奈良でも高専や高校のIT授業が始まっています。初夢ですが、奈良が世界を代表するIT開発者の集団が屯する地域になればとの期待を持っています、これから実現に向けて福祉的な歩みを始めていきます。