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公益法人の役割
新大宮駅の近くの佐保川の桜が3分咲きになりました、奈良の春の風物になってきています。この時期になりますと、年度の報告と次年度の事業について評価や判断をいただくために、理事会及び評議委員会を開催します。先日の会には委員のみなさまが大変お忙しい折にもかかわらずご出席をいただきました。26年度の事業の内容や成果を報告させていただき、また27年度の事業計画や予算額もお示し、ご承認をいただきました。改めてお礼を申し上げます。
年に数回の理事会や評議委員会を開催して、皆様から適切なご意見や評価をいただくことになります。ご指摘いただいたことを正確に理解し、明日からの事業に活用できるようにしていきたいと考えています。
公益法人は、このように日常の業務に関わる人と事業を評価し承認する人たちで構成されています。業務に関わる人たちは、年度の初めに作成された計画に沿って遂行していきます。ただ現実の業務では個々に選択や判断を早急に求められるシーンが多々ありますので、担当する人がその都度上司や同僚と相談して進めることになります。その際の判断の基準となるものが「理念から導く方針」になります。
理念や方針に書かれている意味について、業務に関わるすべての者ができるだけ同一に理解する必要があります。ぷろぼのはいくつかの部署を作り、組織を構成していますが、業務を担当する人たちは、福祉分野の方だけでなく、異業種から来られている方も多くいます。また年齢や出身地も多様なので使う言葉や使い方が異なっていて、同じ単語の理解もいろいろとなります。それらをできるだけ近づけるために職員の研修を行い、業務が理念や方針に沿ったものになるように運営しています。
公益法人は営利企業と違い、事業で収支バランスをとることだけでなく、事業やそこから生まれる地域の課題に取り組むことが求められます。ぷろぼのは、障害福祉が主な事業ですが、そこで習得したノウハウを地域課題に有効に活用することになります。奈良県の調査では、多様な働く場がほしい、との要望がありますが、そのことを意識して、ぷろぼのは、“いろいろな思いの方がいろいろな生き方で奈良に住むことができる。”ことを目標にしています。4月から新年度が始まりますが、この理念と方針を共有して、日々の業務を進めていきます。これからもよろしくお願いいたします。