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今をはたらく

日曜の昼に朝日放送で「新婚さんいらっしゃい」の長寿番組があります。桂三枝(旧)さんが司会をして、二組の新婚さんが登場して、出会いや相談事を面白おかしく語る番組です。長年、私の妻が見ていますが、出演した新婚さんに、必ず「氏名、年齢とお仕事」を聞きます。たまに無職の方もいますが概ね、○○に努めていますと答えられます。最近では、会社員だけでなく、お笑い芸人やyoutuberまで登場され、従来の事務所や工場が働く方だけでなく、時代と共に新しい仕事が生まれ、社会的にも認知されてきています。

新しい働き方としては、一般の方が、Yahooオクやショップで再販ができるものを購入して、それをメルカリ等で販売して、利ザヤを稼ぐことも今の仕事になっています。例えば、高速で最新鋭のゲーム機の市場価格を事前に調べておいて、大型家電店の安売りチラシで、はるかに安くなっている機種を購入して再販しています。またSNSで景品やクーポン等の専用サイトに掲載されている企業アンケートに回答することで、商品や景品なども獲得しており、年間にすれば会社員を超える収入を得ている方もいます。

80年代のバブルの時代に、東京の兜町界隈にサラリーマン風の方が、昼食時の外出した折に、電光掲示板の株価に敏感に反応して、売り買いをしている様子がマスコミに紹介され、“少し儲かった“とインタビューに答えていました。以前は主たる仕事があって、空いた時間に投資情報を確認する程度のものでしたが、例えば、中国の証券取引所の映像では、投資家が一日中その場にいて、特定企業の株価や為替などの変動状況を見て、即座に売り買いを繰り返している様子が紹介されています。これは以前のように主たる仕事があり、投資は副業との認識ではなく、すでに投資が主たる仕事になってきたことを表しています。

今までの主たる働き方は、一定の時間を企業に拘束されて、その間に必要な業務をこなし、その対価を得ることでしたが、この時間労働から徐々に成果労働に移行している傾向がでています。必要な時に必要な仕事をして必要な対価を得るのであって、企業等に雇用される働き方が主ではなくなっています。以前は、士業や専門家の働き方が成果労働でしたが、今では誰もが専門家の働き方をするようになったようです。

障害者の働き方も同様に、SNS等を活用して、制作や開発、記録や編集、金融投資、商社業務をすることや、資産のない方でもメタバースにイベント会場を作り、それを貸し出すレンタル業をすることなど。多方面に可能性と広がりを見せています。障害により外出が困難な方や職場環境が苦手な方などの「はたらく」が福祉の現場で工夫され、新たな働き方が作り出し、認知されるようになってきました。

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