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事業協同組合が始まります

昨日は中秋の名月、奈良に似合いの優しい月を観ることができました。奈良市内の猿沢池に船を浮かべて観月の会が開かれ多くの方でにぎわいました。このところ地方創造の動きでしょうか、質素で淡白な色合いの天平の衣装を着たイベントがあちこちで見られ、これから次月の正倉院展まで奈良がにぎやかになります。

事業協同組合の取り組みが始まります。奈良の企業や団体、事業者が参加した組合を設立し、個々の技量や思いが地元で仕事になるような、社会的な仕組みづくりを目指しています。継続した仕事があることで人が集まり、多様な企業が育つことを期待しています。

名称は、「あたらしい・はたらく・をつくる福祉型事業協同組合」

テーマは、“奈良の仕事は奈良がする“

方針は、① 奈良の地域活性化に取り組む、 ② 奈良の将来を担う企業家を育成する、 ③ 障害者、女性、若者等の雇用の場を作る

事業は、① 優先調達推進法による共同受託、共同宣伝、教育研修、福利厚生事業、② 事業協同組合等算定特例制度による障害者雇用の促進事業

参加者は、福祉、NPO、社会企業家、一般企業、個人事業者など

会費は、企業会員(月額8,000円~10,000円)、個人会員(月額1,000円~)

12月の設立を目標に定款や事業計画、予算書などを作成し、関係機関と調整を進めています。なお、この事業は、奈良県障害者雇用ビジネスモデル推進事業の助成をいただいています。

私どもは、障害者の就労支援事業をさせていただいていますが、職業訓練が終了しても、彼らが希望する働く場が奈良県には少ないのが現状です。経済的に大阪や京都に依存した地域なので、住宅地としての役割が主で観光以外の産業が不足しています。それでも奈良県や市町村からは毎年多くの予算が地域のために使われていますが、大半を奈良県以外の企業が調達していきます。地方税収額の県内比率も低調で、奈良経済圏が機能していないことが見て取れます。

この組合事業は、地域のことを知る企業や団体が法的な共同体を構築して、行政等の業務の担い手になること、それを拡大することで障害者等が働く場が広がることを目標にしています。11月から個人や企業会員を募集しますので、ぜひご協力をお願いいたします。

 

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