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サクラからさつき
25年度が始まりました。サクラの季節を楽しむ余裕もなく、ダイナミックに4月の事業がはじまりました。4つの就労移行の事業所には新たな利用者が来られています。彼らの初々しい姿を見ていると、新たな気持ちと共に責任感が湧き上がってきます。この時期に奈良にも多くの新しい方が就学や就職で来られます。奈良が少しだけ活気と元気を感じるときかもしれません。
この時期は前年度の決算書類の準備が始まります。徐々にですが具体化してきました。事業総額が約2億4千万円、内訳は、福祉サービス事業が約2億円、一般事業が1千1万円、その他となります。繰越金も予定額の1千5百万円を超えそうです。成果としては、就職者が26名となり当初の目標を上回りました。新事業についても、昨年4月に八木に就労移行事業所を開設、計画相談事業の開始、グループホームの新設、里山ファームの開始など、就労訓練事業が充実してきました。また一般事業の働く場として、記帳代行事業、中古PCメンテナンス事業、Webシステム事業などが本格的に始動し、事業収支の目途が明確になってきました。事前に計画をして事業を行ってきているのですが、それでも年間のまとめが具体化されると、毎年のことですが達成感と共に複雑な思いを抱くものです。
新年度を迎えて、さらに支援レベルを高めるために、いくつかの準備が必要になります。中でも従業員のスキルアップ、特に「面談の向上」は最重要な課題になります。当初から毎月の社員研修や日々の福祉の現場での実践教育を繰り返し行っています。それでもこの業務は、“人様の人生に大きな影響を与えるもの”なので、これでよいといったものはありません。日々向上心を持って進むだけなのです。経験が人を育てるように、入社後3年目のものが増えて、ぷろぼのも、お一人おひとりに向き合って、思いや特性を引き出すなどの、細やかな面談ができるようになってきました。
障害者の就労支援で大切なことは、目標と目的を明確にした訓練の実施です、訓練の達成感が分かりやすいようにすることです。面談を繰り返して、ご本人の思いを支援計画書に具体化していきます。日々の小さな成果や満足感が徐々に彼らの表情に表れてきます。事業所に行き、訓練の様子を見ているとそれがてともよく分かります。体の動きに目に見えてキレが出てきます。訓練の意味や意義を理解していることが言動に出ています。そして自信を持った人から順番に就職が決まっていきます。
サクラが過ぎて、さつきに移る時期なので、連休に鮮やかな花を楽しめるようにするために少しだけ準備を急ぎます。