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キャリア教育アワードの受賞に思う

ぷろぼのスコラ事業が、経済産業大臣最優秀賞(中小企業単独の部)を受賞しました。

 1月21日に国立オリンピック記念青少年総合センターで経済産業省、文部科学省、厚生労働省の主催で、キャリア教育の取組をしている学校、行政、事業者などを表彰する会がありました。

キャリア教育について主催者は、「若者に求められる職務遂行能力が高度化していく傾向にある中、職業人としての資質や能力の向上、「働くこと」への関心・意欲の高揚を通じた学習意欲の向上などを目的としたキャリア教育を、子ども・若者たちに対し早期から行うことの重要性が高まっています。」(主催者HPより引用)としています。

また表彰については、「キャリア教育推進連携表彰は、キャリア教育を十分に展開するために重要な、学校等の教育関係者と地域・社会や産業界の関係者が連携・協働し、互いにそれぞれの役割を認識しながら、一体となって取り組んでいる先進事例を全国へ普及・啓発ことを目的として、教育関係者(学校や教育委員会等)と、行政(首長部局等)や地域・社会(NPO法人やPTA団体等)、産業界(経済団体や企業等)が連携・協働して行う取組を公募し、優秀と認められる事例を表彰する制度です。本表彰制度は2011年に創設し、文部科学省と共同で実施しています。」(主催者HPより引用)審査の主な項目は、企業の部では、継続性、普及性、汎用性、企画性であり、キャリア教育としての教育効果を判断基準にされたとのことでした。

ぷろぼのスコラ事業は、主に障害のある高校生を対象に社会的なスキルを育成する取組をしています。児童福祉法にある放課後等児童デイサービス事業を活用して、平日の4時から6時までの2時間に、感覚統合をテーマに五感の機能訓練として、バランスボールを使った体幹トレーニングや声の出し方を意識した音読法、タイピングや事務アプリなどの操作を学ぶIT基礎など、20のプログラムで構成されています。

事業を開始して約2年が経過し、この3月で2回目の卒業生を出すことになります。彼らの進路は多彩ですが、ともすると障害があることで、働くこと、社会に参加すること、自立した生活をすることを早期に諦めてしまうことがあります。本人が進学や就職や自立生活をすることを希望されても、いくつかの理由によってそれが実現できないこともあります。

ぷろぼのスコラ事業は、障害がある高校生の将来の選択肢を広げることを目的にしています。今回の受賞を糧にさらに事業を精査し、利用される方の目線を大切に、“この時期にするべきことがある”ことを意識して進めてまいります。

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