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ぷろぼのらしさ

早いものでこの10月でぷろぼのが活動を始めて10年が経ちました、振り返るといくつかの取り組みをしてきました。特に重視したのは、「地域福祉のしくみ」づくりでした。障害者福祉を主に地域の福祉的な課題に向き合うためのシステムです。直接の解決を目指すことだけでなく、日々の活動の中に組み入れていくことの重要性を大切にしてきました。構成は、「福祉制度の活動」、「働く場づくりの活動」、「地域貢献の活動」です。

障害のある方が福祉支援を得て、就職し、経済的に自立した生活をする、その過程で生じる希望する職種や働く環境の整備などを具体化するために、企業と連携して、奈良に新たな職場を作り出すことをする、また日々の生活では家庭や住居近くで過ごすので、地域を知ること、近所の付き合い、買い物や交通の便など、地域との関り方についてもわかりやすい取り組みにしてきました。

日常の活動で大切にしていることが、“見ること、知ること、伝えること”です、これは、目に映るもの、聞こえる声や音、匂い、触感など、新たに身に飛び込んでくるものすべてを取り込み、その都度分類や体系的に整理し、活動に応用できるようにすることを目指してきました。伝えることは、まとめたものを自己及び他の方に的確に提供することで、新たに生まれる反応やアドバイスがさらに理解を深めることにつながっていきます。ちょっとしたことにでも意識を広く持っておくことで、新たな可能性を自然に広げてくれることになります。

このような思いを背景にして生まれたものが、障害のある方の就職を支援するための「就労支援プログラム」です。就職の準備性や職業能力の評価を基準にして、障害のこと、生活のこと、社会性のこと、そして働くための技術などで構成されています。いまではそれに加えて働き続けるための体力や精神力および学び続ける力、さらに年齢や思いに適応した具体的な支援策の構築などへと広がってきました。

ぷろぼのは、活動や事業に関わるすべてのことを福祉の思い等を基準に仕組化すること、それを具体的なプログラムにまとめることを心掛けてきました。絶えず丁寧に記録を取ることをしてきました。今ではそれが財産として活用されています。これが“ぷろぼのらしさ”であり、法人の理念に沿って「ぷろぼの文化」になっていくものと期待し、これからの10年が楽しみにもなります。

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