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「なら風の会」が始まります。
大阪から東に向けて車を走らせると生駒山が目前に迫ってきます。以前はくねくねと細い道に目を回しながら登っていました。しかし近年は第二阪奈道路ができたので、真っ直ぐな道をほんの15分程度で奈良につきます。この季節は生駒山から葛城山、また遠くには大和三山が現れてきます。奈良が新緑に包まれ、元気な初夏の始まりです。
5月2日に「ぷろぼの会計アカウント事業Pac」の説明会をしました。事前に大阪を中心に税理士事務所様へDMで案内状をお送りしました。当日は大阪から、遠く四国からも来てくれました。事前に参加申し込みの連絡をいただいた時は、事業所内に歓声が沸きあがりました。当日は、障害者が就職に向けて取り組んでいる訓練の状況を見ていただきました。またPacの実務を行う手順や仕組みを紹介しました。その後、多くの方からよい知らせをいただくことができました。これから人員や設備を再度整備して、ご高配に報いることができるように頑張っていきます。大きな感謝です。
障害者の就労支援の目標の一つに「経済的な地域自立」があります。2年間の職業訓練で社会人として、働く人の基本的なマナーを学びます。そして直接仕事に関わるパソコンなどの技能も習得します。これらが自信となって、就職を決めて福祉を卒業していきます。これからが経済的な自立の始まりです。ではいくらの収入があれば、奈良で一人暮らしができるのか試算をして、収入目標を作りました。
年間収入の目標は手取り額で「200万円」です。内訳は、障害基礎年金が約80万円+福祉サービスが20万円+働いて得る給与が100万円です。
・障害基礎年金は、20歳以上の方で障害の程度などの条件が整えば多くの方が受給する資格ができます。
・福祉サービスは、所得税や車両税や交通費の一部免除、NHK受信料の免除などです。
それに給与収入です。
一般に福祉の施設が行っている授産事業では、そこで働いても月給は1.3万円(奈良県平均)ほどです。ですから障害の程度にもよりますが、障害者が働いて賃金を得ることは、まだまだ社会に受け入れられてはいないのです。私どもは、この平均月収1.3万円を何とか8万円に上げようと取組をはじめています。最近では民間企業も障害者雇用率を高める取組やCSR社会貢献活動として、福祉施設と関わりを持つことを意識されるようになってきました。大きな追い風です、この機会を継続的な事業化に取り入れたいと頑張っています。
そこで、ぷろぼの活動に参加し一緒に取り組んでいただける方や団体の募集を始めます。多くの方のお力をできるだけ大きな輪にしていくことを願っています。名称は、「ぷろぼの なら風の会」といいます。2年前から小さな集まりをさせていただき、それを発展させるために会を作りました。
「職業訓練」、「働く場づくり」と「なら風の会」、これが障害者が地域で自立した生活を送るために大切なものだと考えています。6月から本格的にスタートします。