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福祉触媒のように

元旦に能登の大地震や津波で多くの被害の状況が報道されています。あれから1カ月が経過しても水道や電気などのライフラインの復旧ができていないことから、冬の寒さも相まって2次的な災害被害者も出ています。ようやく被災地に自衛隊と共にボランティアの方たちが支援に参加できるようになり、被災した家屋の片付けや避難場所での炊き出しや入浴施設の準備から、学生や高齢者及び障害者の2次避難先の確保や移動、また地元産業の再建についても検討が始まったとの報道もあります。このような事態では、住民と共に応援に来てくれる方々が力強い支えになり、再建への歩みの手助けになっています。 奈良の朝夕もめっきり寒さがましてきて、私の畑には大根が少し残っている程になっています。時々、目的もなくYouTubeを眺めていると、ゆず大根の作り方が紹介されていました。庭にゆずの木がありたくさん収穫したので、珍しく料理をすることにしました。大根を半分に切りスライスして、ジップロックにいれて、塩で揉みながら1時間ほど置きます。その間にゆずの甘皮を取った皮の部分を千切りに、唐辛子の種をとり輪切りにして準備完了です。タッパーにお酢と砂糖を適量入れ、そこに塩抜きした大根とゆずの皮+唐辛子を入れて、混ぜるだけで完成です。大根も下ごしらえして調味料と合えるだけでお漬物になります。 また、年末休みで気分転換に部屋の掃除と模様替をして、壁にお気に入りの絵やポスターを飾ると、殺風景な部屋の雰囲気が変わり、快適な気分になりました。最近はバーチャル空間を自由にデザインしてイベント会場を作り、ゲストに楽しんでもらう遊び感覚な空間Webサイトも増えてきます。 障害者の働くことを支援する福祉事業でも、従来は採用される企業の条件に合うことを意識し、それを目標に訓練をしてきましたが、今では障害者がどのような職場や職種を希望し、それを実現するための最適な環境づくりを目標にし、相互にそれを共有して、準備をするようになりました。就労支援の現場も主体が雇用側から障害者にシフトされてきました。少子化や障害者雇用率のアップが後押しして、仕事と障害者の延長線上にスキルだけでなく、彼らの夢や希望が同居するようになってきたことで大きな変化が生じています。 人と人、ものとものとの関係から、人ともの、人と思いなどが関係する考え方が広がったことで、大きくは社会と人との関係性にも新たな変化が生まれ始めています。触媒のように繋ぎとなる行為やものが偶有的に働くことで、社会にどのような化学変化が起きるのかを楽しみにして福祉活動に取り組んでいきます。

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