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ぷろぼの食堂

5年前に奈良市大宮町にある木造のぷろぼの福祉ビル1Fで地域の食堂の運営をはじめました。当初は日替わりメニュー1種類とカレーだけでしたが、徐々にスタッフも成長し、日替わりメニューと8種類の定番メニューを準備することができるようになりました。毎月のメニュー一覧の作成と共に、食材や調味料等の仕入れを計画し、煮物、揚げ物、炒め物のメインからサラダや小鉢の内容も決めています。食堂でお出しするお味噌は和歌山県新宮市の友人に依頼して、自家栽培の大豆や小麦を原料に仕込みをしています。食堂の朝は掃除と仕込みから始まり、コロナ禍なので1日に3回の清掃とテーブルやイスは丁寧な消毒で感染対策に心がけています。また食品アレルギーについても素材の表示も毎回行っています。

また、3年前に奈良市の社協の方の紹介もあり、近くに市民農園を3区画お借りすることができました。以前は田んぼでしたが、畑に転用して多くの皆さんと一緒に野菜栽培をしています。今の時期は夏野菜のキュウリ、トマト、ナス、カボチャ、獅子唐、パプリカ、青じそ、ネギと多彩な野菜を栽培しています。スタッフも馴れ、畝づくりから、黒マルチ掛け、肥料や水やり、支柱建てなど手際よく対応できるようになりました。今年も豊作で夏大根は50本ほどが収穫でき、春に植えたジャガイモや玉ねぎは手間をかけて冷蔵庫で保管しています。自家栽培の野菜でランチメニューがつくられ、新鮮さと柔らかさと甘みを楽しむことができます。

小学校の春・夏・冬の長期休みは、社協の協力をいただいて子ども食堂を開催しています。一番の人気はカレーと唐揚げになりますが、多い時は40人程が来られるので、準備するスタッフも自然に笑顔になり、“カレーお替り”が子ども食堂の一番の活気になります。また、学校のある平日の午後は子どもカフェも開催して、大学生の宿題サポートとお菓子やジュースの楽しみがあります。

コロナ禍で飲食店が大きな痛手を受けているとお聞きしていますが、ぷろぼの食堂は一般のお客様が増えて、以前よりも賑わっています。近くにお住いの方や働いている方などが、来てくれています。またお持ち帰り弁当もはじめましたので、近くの事務所からも毎日オーダーをいただいています。ありがたいことに徐々に地域の食堂になってきており、これからも暖かく応援していただければと願っています。

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