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新年度の福祉法人
4月から新年度が始まりました。この時期は前年度の事業報告や決算また新年度の福祉方針など準備するものが多くあります。今年度は障害者総合支援法の障害福祉サービス制度の改正が実施されますので、従来と大きく解釈が変更になった項目等が追加されています。目標は“障害福祉の支援の質の向上”になっていますので、それを考慮して、ぷろぼののテーマを「福祉を科学する」として、これを具体化するために、「事業収支の強化」、「職員の育成」、「業務の効率化」、「新たな福祉の開発」の4つの項目を作りました。
「事業収支の強化」では、福祉サービス制度を理解し、適切に事業を推進し、地域の福祉連携を実施することで、障害者に信頼される事業体を形成することを目指します。
「職員の育成」では、高品質な福祉サービスを提供するためには訓練等のプログラムやシステムの充実と共に、それを的確に運用できる職員の質が求められますので、研修等を強化して育成に努めます。
「業務の効率化」では、労働時間内に当初の成果を達成するためには、業務の仕分けや定義及び分担を明確にして、無駄を削減することになりますので、二重業務の改善や情報の共有や可視化に取り組みます。
「新たな福祉の開発」では、障害特性により従来の施設の利用ができない方、や設備や時間の調整が必要な方にも働く機会を提供するために、ICT、RPAの新たな技術やツールを活用して多様な働き方を準備していきます。
障害福祉サービス制度では、3年前に福祉支援を数値化して福祉を評価する基準がつくられました。それまでは、日中の居場所として寄り添い方の支援が主であり、特に数値化できる基準はありませんでした。それが施設で働いた時間や賃金額及び一般就職した人数によって、福祉支援の質を評価する方式ができました。
前提には、障害者基本法で、障害があっても働いて経済的に自立することを目指す、この考え方が基本になっています。16年前にぷろぼのを設立した時は、“障害者を働かせるなんてかわいそう”との認識が一般的でしたが、今日では60万人以上の障害者が企業で働き、自立されています。時代と共に社会の評価を変わり、これからはさらに社会で活躍する人たちを育成することが目標になります。どのような障害があっても福祉支援を得て、働き活躍できる人材を育成できる、多様な支援を提供できるように進めていきます。
働くことで人は成長することを実践していきます。今年度もよろしくお願いいたします。