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無限
福祉制度は日常の生活や社会参加及び就労について、必要な支援をする内容になっています。障害種別や程度また年齢により、必要になる支援が異なってきますので、事前に利用者の詳細な資料を作成します。それを基本に日々の行動からお聞きした内容と相互の認識が異なることもありますので、調整しつつ通常の状況に戻していきます。生活面の支援では日常行なうことを粛々と対応していきますので、特別なことはありません。食事をすることに懸念がある方は、何ができて、できないことは何かを判断して、できないことのみを支援すします。大事なことは、成長と共に、また知識や経験することで、ご自分でできるようになっていただくことです。
就労分野では、これまで経験したことのないこともありますので、それらを希望に沿って、習得できるように支援をしていきます。何事もそうですが、受け止め方は人それぞれなので、すぐに理解される方もいれば、かなかな習得できない方もおられます。障害に関わらず人の特性から、興味のあるものが理解が早くなり、特にPCなどIT機器の使い方は、世代により親しみの程度が違ってきまが、学生時代にスマホなどに慣れている方たちは、当然のようにタブレットやPCを活用し、理解も進みます。
障害福祉の分野では長く、障害者の社会性や働く能力を正確に認識することやそれを広報することがなかったので、低く評価することがありました。福祉分野以外の方でしたら、それも致し方ないと思いますが、福祉に関わる方たちが、彼らの能力や適性を正確に評価していないことがあります。いつも身近にいることで彼らの成長を見過ごしているとの懸念があり、以前できなかったので今もできないだろうとの思い込みから、障害者は社会性及び働く能力が低い、との偏った認識があると感じています。
私は障害福祉に関わって16年程ですが、その間にも多くのすぐれた方を見てきました。平均しても障害のない方と遜色はなく、障害特性上でどうしても配慮が必要なことを除けば、社会の一員として役割を十分に果たすことができると思っています。固定観念から、障害者を丁寧に育てていないことに原因があります。誰しもわが子はかわいく、成長を楽しみにして多くのことを教え、可能性を広げていきます。それと同様に社会が彼らの可能性を信じることができれば、自然と障害のない人と同じように成長していきます。