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若者への期待
猛暑が少し和らいで、奈良も朝夕には秋を感じる季節になってきました。例年のことですが今が秋野菜の準備の時期になります、畑にある夏野菜を片付けて畝を作り直し、肥料を調整して最適な土づくりをしていきます。この週末は、白菜、大根、かぶ、水菜などの種をまくことになります。もう少し若いときには畝を作ることなど簡単にできていましたが、今では息を切らし、汗びっしょりで作業をすることになり、日ごろの鍛錬の大切さを痛感するばかりです。この作業をしておけば11月下旬には収穫が始まります、その頃は寒さもあり、鍋のおいしい季節になっています、牡蠣や牛鍋を夢見てもうひと踏ん張りしていきます。
先日、障害のある若者むけに、何回目かの“ロボットを動かそうプログラム”を実施しました。今回は少し高度になり、センサーの設置やモーターを付けることに取り組みました。それぞれにブロックや部品を活用してロボットを組み上げていき、プログラムで動作や時間などを設定すると、問題がなければロボットは設定した工程で動作をしてくれます。また問題が生じると部品の調整やパラメータ数値を可変させて適当な値を見つけていきます。自分たちで試作したロボットがほぼ意図に沿って動いてくれることは最高の喜びになります。
また、夏休み企画として、“発展途上国にパソコンを送るプログラム”も実施しました。国内で使用された中古PCを修理し、機能アップするなどの改良を加えて、正常な動作をすることが確認できたものを専門のNPOを通じて海外寄贈していきます。昨年はフィリピンとカンボジアに寄贈し、現地で若者教育のために使用されているとの報告をいただきました。近年、パソコンのソフトを使う取り組みは多くありますが、ハード内部を開けることや修理することはほぼなくなりました。参加した小中学生にとっては夏休みの良い自由研究になったと思います。
若者たちに定期的にこのような取り組みをすることで、いつしかパソコン機器の仕様に従って操作をする習慣から、ハードの知識を加味することによって、電子機器が身近になり、機器はオペレーターの意図のままに動く道具であることに気づいてくれることにもなります。
奈良は若者の県内就職率がとても低い県であり、県内の学校を卒業しても半数以上の方が県外に就職していきます。魅力ある企業や働く場が少ないことも理由になりますので、地場産業の新事業化や情報通信などこれから成長が期待できる産業分野の育成にも力を入れていくことの必要性を感じています。
ぷろぼのは今後もそのような活動に協力していきたいと考えています。