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身近にロボット
佐保川に満開の桜を見に行きました、毎年のことになりましたが一年は「桜」に始まり、次の桜を見て年が過ぎたことに気づかされます。日本では年度の変わりが4月なのでお正月とはまた違がった印象がありますが、なぜ4月が新年の始まりなのか、について疑問がありますが、なんでもそれまでは稲作を基準にして6月であったようですが、明治になって富国強兵策の折に財政難を克服するために、新年度の始まりを4月にすることで、税収の歳入時期を早めることが目的であったとの説もあるようです。
ぷろぼのでもこの時期は前年度の報告書の作成を進めていますが、興味深いのは利用されている方の意見です。なぜ、ぷろぼのを利用されたのですか?の問いに、6割以上の方がパソコン操作を習うことができるから、と回答されています。今の時代の働く場では、ほぼすべての職場でパソコンが使われています。事務系や制作系だけでなく、作業系でもパソコンで伝票づくりや金額の集計及び報告にも使われていますので、簡単なキー操作からWordやExcel程度の技能が求められています。
文部科学省が2年前に発表していますが、中学校の情報技術科でロボットプログラムの習得が義務付られました。これは従来の知識を暗記する蓄積型の学問から、物事を理論的に理解し体系的にまとめることができる技能を主にしています。たしかに論理的思考力を習得することで課題解決へ取り組む姿勢や手順を知ることができます。2020年には大学入試制度も変わるとのことなので、今後に期待が持てる気がしています。
先日、子ども向けにロボットプログラムを開発しているアーテック株式会社様にお伺いしました。アーテック様は学校教材のメーカーですが、近年教材用の小型ロボットとソフトウェアを販売されています。レゴのようなブロックと基盤、ソフトウェアの構成なのですが、形状のバリエーションはブロックの組み合わせの種類だけパターンを作り出すことができます。先日、障害のある児童向けの事業ぷろぼのスコラで体験プログラムを行いました。春休みになって子どもたちが事業所に来て、ロボットを見つけると全員の視線が釘付けになったと報告が届いています。操作やプログラムの設定は簡単にできるように準備されているので、子どもたちはマニュアルや指導を受けることもなく、想像するままにブロックを組立、基盤や配線をセットし、パソコン画面からいくつかのコマンドを並べて、個々にパラメータを設定するなどしていきます。
目の前で自分たちが作ったロボットが前進、曲がるなどの動作をするのです、特に直線上を倒れないように、脱線しないようにまっすぐに進む設定は、その通りにできたことが多きな喜びと達成感を得ることができたようです。
全世界でロボットや人工知能AIの開発がヒートアップしています、Googleが開発した猫の認識は大きな衝撃であり、Deep learningの可能性を広げることにもなっています。チェスや将棋に続いて、囲碁でもプロ棋士がコンピュータに敗戦しています。パソコンが単なる道具から“もの言う道具”に進化してきています。将来の期待と不安が交錯しますが、これからの若者たちは以前にもまして、コンピュータを使いこなすことができるようになることが求められようとしています。