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2月に思うこと

 奈良ではここ何年間か経験したことのないほどの大雪になりました。東大寺の大仏殿も一面に雪を頂き裏にある若草山の雪原と相まってさわやかな景色になりました。事業所は利用される方の中には足元が不自由な方もおられるので、昼までの開所として早々に訓練を納めることになりました。
 この冬から新大宮事業所の2階の働く場であるITセンターには、木質ペレットストーブが設置されています。ストーブは新潟のさいかい産業製SUMITAで手軽なサイズのものです。ペレットは森の力京都さんが製造されたものを使っています。30畳ほどの作業場でこのストーブ一台で十分に暖を取ることができます。エアコンによる暖房でしたら、天井部からの熱風式なので、上部の空気を暖める効果はあるのですが、足元や壁際は冷たくなります。ペレットストーブの大きな発見は、室内の空気を暖めるというよりも、壁や床などの建造物そのものを暖かくする印象があります。ですから作業場に入るだけで、とても柔らかく、人にやさしい暖かさを感じることができます。 燃料になっている木質ペレットは、山の木々を粉砕し圧縮したもので、2㎝ほどのものですが、それがストーブ内で炎を上げて燃えだします。外からはその直火の様子を見ることができ、目からも暖かさを感じることができます。
 2月も半ばになるといよいよ25年度の事業をまとめる時期になります。経理的な試算表を作成し年度の決算報告書に集約することになりますが、それぞれの事業についての成果や課題を取りまとめることも大切なことになります。今年度は、12月にNPO法人に加えて、社会福祉法人ができましたので、業務が分散することもあり現場が落ち着くまでにはもう少し時間がかかります。
 それでも福祉の現場は毎日が大切になります、特に8月から本格的に事業を開始した障害児向けの放課後デイサービス「ぷろぼのスコラ」は新しい分野の事業になりました。主に特別支援学校の高等部の生徒さんを対象に、卒業後に必要となる社会的スキルの育成を目的にしています。事業を進めるに沿って、現場に即した育成プログラムがいくつかでき、また課題も明確になってきました。障害児支援には、年齢に適応した教育や訓練が必要であることを感じています。心身ともに成長が目に見えてわかる少年期から青年期の彼らに、今必要とするマナーやスキルをわかりやすくお教えすることの大切さを感じています。
 毎年この時期には利用される方の思いを尊重して、事業のこと、組織のこと、働く職員のこと、職場環境のこと、支援プログラムのことなど、一年の振り返りをして丁寧にまとめ、皆様にわかりやすくお伝えできるように心がけます。これからも皆様のご協力をお願いいたします。

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