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多様な働くの意味は
この冬の寒さがようやく柔らで、桜の花を眺められる季節になってきました。ぷろぼのの業務も3月の決算月を迎えて、事業所では訓練生の就職への最終の支援が続いています。また働く場のITセンターでは、会計入力部門のPacやWebシステム開発部門が新たな事務所に移転するための準備が進んでいます。24年度の事業のまとめのために各部門では慌ただしい日々を送っています。
今週は4つの事業所で「ご家族向けの見学会」を実施しています。すべての事業所にお申し込みをいただいて、見学会を実施することになっています。この間、生駒と新大宮事業所の見学会をしました。参加いただいたお母様から、“今まで一般就労など想像もしていなかったけれど、少し目標の光が見えてきました・・”とのお言葉をいただきました。福祉事業の担当者として、とてもありがたいことです。これからさらに態勢を強化して個々の課題に細かく、丁寧に対応する計画をすすめています。今日から、大和八木、高の原事業所の見学会が行われます。
その際に大切にしていることは「働くことの多様化」です。人が持っている能力や思いは、容易に定量化できないことは十分に理解しています。がそれでも既存の企業などで働くことになると、その場で要求される業務だけに対応できる技能を求められることになります。近代の日本の働くは、おおむね単一の業務を行いことが、専門性を高めることになる・・との評価が一般的です。それでも経済が成長している時代には、仕事の多さから、多様な専門分野があったので、働く人にとっても能力や思いに沿った仕事に就くことができました。しかし近年経済が縮小し始めると、業種が収縮し、いつのまにか専門性が、一面的な専門性に変異し始めることになりました。この働く環境の変化に対応できる人がどのくらいいるのだろうか、疑問がわいてきます。精神疾患で職場をリタイアする方が多くなっている報告をみると、対応できない方が意外に多くいることが容易に推測ができます。
最近では、自然環境についての議論が盛んですが、実は「働く環境」も大切なことなのです。そこで働く人にとって働く環境が変化することが、どれほど心身に影響をおよぼすか・・、今日大きな議論にしていく必要を感じています。新年度を迎えるに当たり、この「働く環境」の多様化について、事業の方向を明確にして取組を促進していきます。