ブログ

働くのベースは生活

 連休に春の野外活動として、生駒山ろく公園でバーベキューイベントをしました。当日は快晴で、すでに桜に代わって新緑が広がり、春の新鮮なエネルギーを感じることができました。これは年に2回、春と秋に「ぷろぼの」の全利用者が参加するイベントです。職員を合わせて60人ほどの方が集まり、交流を楽しみました。そこには就職して卒業した方も参加されていたので、その後の活躍の状況を直接聞くこともできました。元気で自信に満ちた顔もあれば、なんとなくこだわりを持っている方もいました。話を聞いてあげることで満足したように、豪華な料理を味わっていました。献立は、スパゲッティー、五穀米の牛筋カレー、タケノコの天ぷら、盛りだくさんのサラダ、そしてバーベキューです。お肉、野菜、リンゴが次々に焼かれて、おいしくでき上がってきました。お皿とお箸をもって、みんなで列を作り、順番待ちをしました。暑い日でしたので、炭担当の若手の社員は汗びっしょりで奮闘していました。
 連休があると利用者の中には、訓練が開始された日に来れない方が出てきます。いろいろな理由はありますが、多くは休日の生活のリズムが崩れる点にあります。私もありがちですが、休日はついつい前夜に夜更かしして、朝いつものように起きることができないことがあります。障害によってはこれがリズムを壊すことになります。今回の連休は、今までの経験から、各事業所で事前の対応策を講じてくれました。ある方には事前に連休の過ごし方の相談を行いました。また他の方には、連休中に訓練の課題を在宅で取り組んでもらいました。また連休の一日を利用して、事業所を開けて、日常の訓練プログラムと違ったイベントなどの交流企画も行いました。
 現代人はいつのまにか働くために生活スタイルを作るようになってきました。しかし本来は、日々の穏やかな生活があって、それにプラスして、働くことがあるはずなのです。“仕事人間”が決して悪いわけではありませんが、それを支えているのは、日常の生活であり、それは、妻や子や親や兄弟によって支えられていることを振り返ってみてはいまかでしょうか。昨日は「母の日」でした。親元を離れて自立した生活をしていると、いつのまにか自分だけで生きているように錯覚してしまいます。この機会に働くことは、そのベースに生活があり、穏やかで日常的な生活に支えられていることを思い出してみたいものです。

Page Top