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“はたらく”をイメージする
若い方に、“はたらく”について思いを聞いてみると、自己成長や自己実現、経済的な面など、自らの視点で意見をいう方が多くいた。年配の方からは、“はたらく”を“端を楽にする”ことであるとの意見が寄せられた。それは国のため、社会のため、他人のため、会社のためになにか貢献できることがないかを基準に“はたらく”を認識している。そのために自分を振り返って“なにができるか”を具体的にまとめている。その流れで、できない点があれば、当たり前のように教育や訓練を受けて、それができるように努力する。この思考の手順が“はたらく”とイメージしている。
例えば、職場ではビジネスマナーが重要視される。挨拶、態度、礼義作法、気配りなどであり、報・連・相も必要である。グループワークをするためにコミュニケーション力や協調性も要望される。さらに課題が見つかれば、マナー向上のトレーニングや会話力を高める講座やSSTなどを受けることになる。
企業ではたらくことは、同業他社との競争であり、その戦いに勝ち抜いていくことが不可欠である。そのために企業は生産性を高め、組織力をアップさせることに努力する。企業は理念や目標を従業員に徹底する努力をし、日々の業務の情報を共有し、技能の向上を目指している。また、組織を一体化するために、経営者と従業員の対等の関係性を作り、互いに研さんして業績の向上に取り組んでいる。
“はたらく”ことをイメージするとは、このような企業のがんばりに参加することである。従業員は、主体的に自らの役割を意識し、目標を達成するために努力することである。その頑張りが“端を楽にする”になり、会社を良くし、働く環境を向上させることになる。
就労のための訓練は、このように企業の目標を自らの目標として持つことができるか・・この点から始められる。支援をする社員及び職員や訓練を受ける利用者も、その関係性を十分に理解して日々のトレーニングに取り組むべきである。この取組の向こうに必ず「満足感」と「達成感」があることを信じて歩むことである。