ブログ

フロンティア精神

サッカーのワールドカップが南アフリカ共和国で行われている。アフリカの南端ケープタウンのある国である。この国に初めていった日本人は1865年(慶応元年)徳川幕府がオランダなどに派遣した山内作左衛門ら6人の留学生である。その後金やダイアモンド景気を狙ってはるばるこの地にやってきたのが1898年茨城の農家の息子の古谷駒平である。この時代は単衣の着物とわら草履とちょんまげ姿だったと想像できる。ここまでの定期船がないので、シンガポールやインドを経由して約2カ月の船旅をしている。まだスエズ運河がないので多くの船便があったと書かれている。この時代は日本が徳川300年の鎖国の影響からか西洋諸国に技術で後れをとっていたからか、若者たちの未知への好奇心や一旗あげたいとの欲も大いにあったようだ。若者にとっての”フロンティア精神”は国のエネルギー源だと思う。未知の国で得た技術や見聞や資金が今日の日本の発展の礎になったことは間違いない。先日、大学生の海外留学希望者が激減しているとの記事があった。理由は就職活動の大事な時期に日本にいたい・・である。福祉の分野ではリックひとつで世界を見て歩くフロンティア精神を持つ若者が適任である。”人のこころ”がわかることが福祉職員の基本であると信じるからです。

Page Top