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第18回ヤマト福祉財団 小倉昌男賞を受賞

平成29年12月6日(水)、弊法人の理事長 山内 民興が「ヤマト福祉財団 小倉昌男賞」を受賞いたしました。

小倉昌男賞

障がい者の仕事づくりや雇用の創出、拡大、労働条件の改善などを積極的に推し進め、障がい者に働く喜びと生きがいをもたらしている人の中から、毎年2名の方に『ヤマト福祉財団 小倉昌男賞』が贈呈されています。

―ヤマト福祉財団ホームページより―

受賞にあたり頂戴したお言葉

 優れた技術力と開発力でコンピュータ会社を経営していたあなたは、喉頭がんの手術により声を失い、会社を整理して肩書を失う中、家族の待つ奈良に鞄ひとつで帰り、ひたすらこれからの人生の在り方を深く見つめることとなりました。
やがてボランティアとしてパソコンの使い方を福祉事業所に通う障がい者に教えはじ
めると、障がいのある人はみるみる成長します。「働くことは人として日々を生きるため
の大切な行いである」と自らの体験を重ねあわせ、ITという自身のスキルを公共善に注ぎ
込むプロボノ活動を具現化していきました。
そしてITによる仕事づくりは障がい者の働く場を環境ごと改善する画期的な取り組み
として、5事業所を抱えるぷろぼの福祉グループという大きな組織体となりました。
これまで一般の企業などに就職した障がいのある人は200人。2つの就労継続支援A型事業
所で働く30人の給料は月額平均10万円を超えて奈良県下36事業所の中で1位2位と
なっています。

 家族とともに困難をのりこえ、万葉の時代からつづく奈良の地で障がいのある人のため
に新しい時代を築こうとするあなたの功績は大であります。
 ここに障害者週間にあたり、第18回ヤマト福祉財団小倉昌男賞を贈り、あなたのご功労
を称えます。

2017年12月9日  
公益財団法人ヤマト福祉財団 
理事長  瀬戸 薫

受賞式の様子


ヤマト福祉財団ニュース 第57号より転載


ヤマト福祉財団ニュース 第57号より転載

ご恵贈賜った賞状とブロンズ像
 

小倉昌男賞を受賞して

 素晴らしい賞を贈っていただき、身に余る光栄です。
障がいを負い、奈良で闘病生活を送っていた頃、こんな人生が待っているとは想像もつきませんでした。
 いまから 13年前、福祉をやってくれないかと声をかけられたときは、正直迷いました。
 それまでやってきたコンピュータから人間へと対象が変わるわけです。どうやって人を育てていけば良いのか、社会的に経済的に自立できる力を身につけるには、どんな手順で育成すべきか、見当もつきません。
 福祉、哲学、心理学などたくさんの本を読みあさりました。
 そこで私が気づいたのは、福祉とは人の生き様を見つめ支えること。
 人はだれもが社会で、集団で必要とされたい。そのために必要な知識や技術を学べる仕組みを整えていくことが、福祉には必要なのではないかと考えました。
 人は、なにか小さなことでもできるようになると次の欲が出ます。こんなこともできたらうれしいと考えます。これを私は「知性と感性のバランス」と捉えました。
 1年ほど前、20代前半の発達障がいの利用者さんが描いたチラシが素晴らしくて、凄いねと思わず声をかけました。3ヵ月後のセミナーでその子のお母さんが「生まれて初めて外の方に誉められたと、息子が喜んでいました」と話すのを聞き、やはり知性と感性のバランスが大切だと再認識しています。
 人には、他人に認められ自己肯定できる機会が必要ですが、働かなければ、その経験を積むこともできません。事業所や福祉の中だけではなく、地域社会の中でさまざまな人と
交わり働きながら、自然に次のステップへと挑戦し、成長できるプログラムを創り出すことが私の仕事です。

山内 民興
ヤマト福祉財団ニュース 第57号より

ヤマト福祉財団様の取り組みについて

ヤマト福祉財団は、心身に障がいのある人々の「自立」と「社会参加」を支援する
ことを目的に、1993年9月に設立されました。

 クロネコヤマトの「宅急便」を開発、成功させ、ヤマト運輸株式会社の社長、会長
を歴任された故・小倉昌男氏(当財団、初代理事長)が会社役職の一切を退かれた際、
個人資産の大半を寄付して創られました。

 財団の母体となっているのは、ヤマトホールディングス株式会社と、そのグループ
会社、ヤマトグループ企業労働組合連合会、各グループ会社の社員と労働組合員、約
17万名です。
 法人、個人の賛助会員として、また労働組合のカンパ活動として資金面の援助を続
けながら、日常の財団活動を多岐にわたり支えています。

 財団の基本財産は約48億円、賛助会員数個人66,835名です。(平成24年3月末日
現在)

 ヤマトグループは、事業活動を磨き続ける一方で、地域社会から信頼され、社会に
とって存在意義のある企業を目指しています。それを実現するための取り組みの一つ
が企業理念に明記してある「障がいのある方の自立支援」です。

 ヤマト福祉財団はヤマトグループの別働隊として様々な事業を通じ、障がい者の自
立を支援するための活動をしています。

 平成23年4月1日、ヤマト福祉財団は公益財団法人ヤマト福祉財団となりました。
 

―ヤマト福祉財団ホームページより―